庭仕事の愉しみ 土の匂いや花の色や枯れた匂い、空気の流れや風景までもが感覚的に読める、と言った感じ。庭仕事を通じて自然と人生の真髄を考え、草花や樹木に生命の秘密を感得する深い味わいの文章と詩。園芸書とは別の角度で表現してある庭仕事の愉しみを味わえる一冊だと思います。庭仕事の描写の中に宝石のように哲学的示唆が煌めくまことに清楚な書ですね。
ドイツ・ロマン主義と古典派の伝統をくむ20世紀市民文学の代表者。ヘッセの遺稿・書簡を整理し、編集に「蝶」「色彩の魔術」などがある。文豪ヘッセが庭仕事を通して学んだ「自然と人生」の叡知を詩とエッセイに綴る。月ごとに、季節の花や草木のこと、必要な手入れ、植物にまつわる思い出などを綴る。
なんでもないことは流行に従う。でもって110ページや221ページで、日本人を見なさい的な文章をみると、期待には応えたいと思うのでした。今年ははいやに新緑に心惹かれる。また多数挿入された詩人の写真によって読者はいっそう彼を身近に感じる事だろう。 園芸・ガーデニングを愛する人なら誰もが感じているだろう感覚を言葉で巧みに表している本だと思います。
庭づくりのヒントになるようなことも書かれています。原文は当然読んでいないのですが、訳だけでも「文豪なんだなあ。